"余計" meaning in All languages combined

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Adverb [日本語]

IPA: [jo̞ke̞ː] Forms: よけい
  1. それまで以上に程度が増して。なおさら。一層。さらに。
    Sense id: ja-余計-ja-adv-zDn2Lvyw
  2. 分量や程度が減ったほうがいい状況で、逆に増して。かえって。
    Sense id: ja-余計-ja-adv-jKjDtDOb
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Noun [日本語]

IPA: [jo̞ke̞ː] Forms: よけい
  1. 余っていて不要に感じること。またそのようなもの。余分。
    Sense id: ja-余計-ja-noun-nVoRUdxM
  2. 邪魔や迷惑になるなどするため、しないほうがいいこと。ないほうがいいもの。無用。
    Sense id: ja-余計-ja-noun-vNQ-lPyY
  3. より多いこと。程度がより大きいこと。またそのさま。
    Sense id: ja-余計-ja-noun-geUcFbdR
  4. それまで以上に程度が増すこと。なおさら。一層。さらに。
    Sense id: ja-余計-ja-noun-LUo-ayFM
  5. 分量や程度が減ったほうがいい状況で、逆に増すこと。かえって。
    Sense id: ja-余計-ja-noun-KNXA2h7F
  6. 多いこと。
    Sense id: ja-余計-ja-noun-ou7xCMtB
The following are not (yet) sense-disambiguated
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          "text": "君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きている事が、人に迷惑をかける。僕は余計者だ。」という意識ほどつらい思いは世の中に無い。"
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          "text": "われながら、余計なおせつかいだといふ気がしないでもない。しかし、さはらぬ神に祟りなしといふ態度ほど自分をみじめにするものはないと、私は思つた。"
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          "text": "「女の癖に女学校へ行くなんて余計な事です。女学校へ這入るには試験を受けねばならぬでしょう。試験を受けるために勉強するからといって、うちの仕事をなまけようと思うから、そんな事を云うのです。(略)」"
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          "text": "豆を年の数だけとって喰うこともあります。地方によっては、一つだけ余計に喰べる処もあります。"
        },
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          "text": "二人は雨の日に銀座の散歩に来たといふことを少しも後悔はして居ない。/「濡れるぞ、もつとこつちへ寄り給へ、情味は薄暮れの銀盤をゆくごとしだね」/私はかう言つて彼の方に余計に洋傘をさしかけながら、雨の路面を見た。"
        }
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          "text": "西洋の犬は日本の犬のように人を見ても吠えたりおどしたりしない、その犬たちが秋から冬はよけいにおとなしく人なつこくなる。"
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