See ひとくち in All languages combined, or Wiktionary
{ "categories": [ { "kind": "other", "name": "日本語", "parents": [], "source": "w" }, { "kind": "other", "name": "日本語 名詞", "parents": [], "source": "w" } ], "forms": [ { "form": "一口", "tags": [ "kanji" ] } ], "lang": "日本語", "lang_code": "ja", "pos": "noun", "pos_title": "名詞", "senses": [ { "examples": [ { "text": "「ほら。」と言って、やせ犬になげてやりました。すると犬は、それが地びたへおちないうちに、ぴょいと上手に口へうけて、ぱくりと一口にのみこんでしまいました。(鈴木三重吉『やどなし犬』)" } ], "glosses": [ "一度に沢山のものを口に入れること。" ], "id": "ja-ひとくち-ja-noun-nXfdX~Bq" }, { "examples": [ { "ref": "(楠山正雄『和尚さんと小僧」)", "text": "見かけはあめのようだけれど、ほんとうは、一口でもなめたら、ころりとまいってしまうひどい毒薬だ。" }, { "text": "大森は「ちょっと」と言って、一口吸った煙草を灰に突っこみ、机に向かって急いで電文を書き終わり(国木田独歩『疲労』)" } ], "glosses": [ "一回で口に入るだけの少しの飲食など。また、それだけの分量。" ], "id": "ja-ひとくち-ja-noun-vwfH0ksL" }, { "examples": [ { "ref": "(泉鏡花『歌行燈』)", "ruby": [ [ "何", "なん" ], [ "捻平", "ねじべい" ] ], "text": "ところで其許は、道中松並木で出来た道づれの格だ。その道づれと、何と一口遣やろうではないか、ええ、捻平さん。" }, { "ref": "(里村欣三『シベリヤに近く』)", "text": "高村は関羽鬚を揺すって、高笑した。「どうです。一口ウォツカでも…………」 彼は乗馬ズボンの腰を叩いて、隊長の気を引いた。" } ], "glosses": [ "軽い飲食。" ], "id": "ja-ひとくち-ja-noun-KGdalgVq" }, { "examples": [ { "text": "源氏物語は、一口に言えば、光源氏を主人公として書かれた物語である。(折口信夫 『反省の文学源氏物語』)" }, { "text": "初対面の時の、この一口で云えない瀧田氏の印象は、今も猶そのままに遺っている。(宮本百合子『狭い一側面』)" }, { "ref": "(海野十三『人造人間の秘密』)", "text": "「よけいなことは、一口もいうな」 ハンスは怒っている。" }, { "ref": "(泉鏡花『松の葉』)", "text": "經一口も知らぬけれども、一念に變りはない。" } ], "glosses": [ "短く言うこと。短い又はわずかな言葉。一言(cf.一口に/で^(比較的少数)言う≒一言で/に^稀言う)。" ], "id": "ja-ひとくち-ja-noun-KR1-iqSH" }, { "examples": [ { "ref": "(北村四海『頭上の響』)", "ruby": [ [ "談", "はなし" ], [ "輩", "たち" ], [ "一口", "ひとくち" ], [ "貶", "けな" ] ], "text": "この談をすると、よく友人輩は一口に「君、それは鼠だろう」と貶してしまう" } ], "glosses": [ "意見が一致すること、異口同音。" ], "id": "ja-ひとくち-ja-noun-Yc5gFHoZ" }, { "examples": [ { "ref": "(會津八一『綜合大學の圖書』)", "text": "その程度の藏書を、われわれが今どこかほかで一口や二口見つけて來ても、ただそれだけで、大學の「人文科」とか「文學科」とかいふものの參考書としては、もちろん不足である。" } ], "glosses": [ "一つの単位、まとまり。" ], "id": "ja-ひとくち-ja-noun-KXYQHU6S" }, { "examples": [ { "ref": "(フレデリック・ブウテ森鴎外訳 『橋の下』)", "ruby": [ [ "為事", "しごと" ] ], "text": "そうは云うものの、おめえ何か旨い為事があるのなら、おれだって一口乗らねえにも限らねえ。" }, { "ref": "(坂口安吾『吝嗇神の宿 人生オペラ 第二回』)", "text": "ダンナは大望に生きる人だ。ねえ、その望みを打ちあけて下さいな。私にも一口張らせて下さいな。私は全財産を投げだしてダンナにはろうじゃないか。" } ], "glosses": [ "(「一口乗る」「一口噛む」などの形で)軽く関わること。" ], "id": "ja-ひとくち-ja-noun-Dyw~yjTh" } ], "word": "ひとくち" }
{ "categories": [ "日本語", "日本語 名詞" ], "forms": [ { "form": "一口", "tags": [ "kanji" ] } ], "lang": "日本語", "lang_code": "ja", "pos": "noun", "pos_title": "名詞", "senses": [ { "examples": [ { "text": "「ほら。」と言って、やせ犬になげてやりました。すると犬は、それが地びたへおちないうちに、ぴょいと上手に口へうけて、ぱくりと一口にのみこんでしまいました。(鈴木三重吉『やどなし犬』)" } ], "glosses": [ "一度に沢山のものを口に入れること。" ] }, { "examples": [ { "ref": "(楠山正雄『和尚さんと小僧」)", "text": "見かけはあめのようだけれど、ほんとうは、一口でもなめたら、ころりとまいってしまうひどい毒薬だ。" }, { "text": "大森は「ちょっと」と言って、一口吸った煙草を灰に突っこみ、机に向かって急いで電文を書き終わり(国木田独歩『疲労』)" } ], "glosses": [ "一回で口に入るだけの少しの飲食など。また、それだけの分量。" ] }, { "examples": [ { "ref": "(泉鏡花『歌行燈』)", "ruby": [ [ "何", "なん" ], [ "捻平", "ねじべい" ] ], "text": "ところで其許は、道中松並木で出来た道づれの格だ。その道づれと、何と一口遣やろうではないか、ええ、捻平さん。" }, { "ref": "(里村欣三『シベリヤに近く』)", "text": "高村は関羽鬚を揺すって、高笑した。「どうです。一口ウォツカでも…………」 彼は乗馬ズボンの腰を叩いて、隊長の気を引いた。" } ], "glosses": [ "軽い飲食。" ] }, { "examples": [ { "text": "源氏物語は、一口に言えば、光源氏を主人公として書かれた物語である。(折口信夫 『反省の文学源氏物語』)" }, { "text": "初対面の時の、この一口で云えない瀧田氏の印象は、今も猶そのままに遺っている。(宮本百合子『狭い一側面』)" }, { "ref": "(海野十三『人造人間の秘密』)", "text": "「よけいなことは、一口もいうな」 ハンスは怒っている。" }, { "ref": "(泉鏡花『松の葉』)", "text": "經一口も知らぬけれども、一念に變りはない。" } ], "glosses": [ "短く言うこと。短い又はわずかな言葉。一言(cf.一口に/で^(比較的少数)言う≒一言で/に^稀言う)。" ] }, { "examples": [ { "ref": "(北村四海『頭上の響』)", "ruby": [ [ "談", "はなし" ], [ "輩", "たち" ], [ "一口", "ひとくち" ], [ "貶", "けな" ] ], "text": "この談をすると、よく友人輩は一口に「君、それは鼠だろう」と貶してしまう" } ], "glosses": [ "意見が一致すること、異口同音。" ] }, { "examples": [ { "ref": "(會津八一『綜合大學の圖書』)", "text": "その程度の藏書を、われわれが今どこかほかで一口や二口見つけて來ても、ただそれだけで、大學の「人文科」とか「文學科」とかいふものの參考書としては、もちろん不足である。" } ], "glosses": [ "一つの単位、まとまり。" ] }, { "examples": [ { "ref": "(フレデリック・ブウテ森鴎外訳 『橋の下』)", "ruby": [ [ "為事", "しごと" ] ], "text": "そうは云うものの、おめえ何か旨い為事があるのなら、おれだって一口乗らねえにも限らねえ。" }, { "ref": "(坂口安吾『吝嗇神の宿 人生オペラ 第二回』)", "text": "ダンナは大望に生きる人だ。ねえ、その望みを打ちあけて下さいな。私にも一口張らせて下さいな。私は全財産を投げだしてダンナにはろうじゃないか。" } ], "glosses": [ "(「一口乗る」「一口噛む」などの形で)軽く関わること。" ] } ], "word": "ひとくち" }
Download raw JSONL data for ひとくち meaning in 日本語 (3.7kB)
This page is a part of the kaikki.org machine-readable 日本語 dictionary. This dictionary is based on structured data extracted on 2024-11-06 from the jawiktionary dump dated 2024-10-20 using wiktextract (fbeafe8 and 7f03c9b). The data shown on this site has been post-processed and various details (e.g., extra categories) removed, some information disambiguated, and additional data merged from other sources. See the raw data download page for the unprocessed wiktextract data.
If you use this data in academic research, please cite Tatu Ylonen: Wiktextract: Wiktionary as Machine-Readable Structured Data, Proceedings of the 13th Conference on Language Resources and Evaluation (LREC), pp. 1317-1325, Marseille, 20-25 June 2022. Linking to the relevant page(s) under https://kaikki.org would also be greatly appreciated.