"無名の師" meaning in 日本語

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Phrase

  1. おこす名分のない戦争。特に仕掛けられる側だけでなく、仕掛ける側においても必要がなくかつ勝算が確定的でない場合に独裁的な指導者によってなされるものを言う。
    Sense id: ja-無名の師-ja-phrase-MuFsSEwn
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    "(白文)曹操法令既行、士卒精練、非公孫瓚坐受圍者也。今棄萬安之術、而興無名之師、竊為公懼之。",
    "(訓読文)曹操の法令既に行はれ、士卒精練なり、公孫瓚の坐して圍を受く者にあらず。今、萬安之術を棄て、而して無名之師を興し、公に為させんと竊ふは之を懼るなり。",
    "(現代語訳)曹操の法令は定着しており、士卒は精練され、公孫瓚のように何もせずに包囲されてしまうような愚か者ではありません。今、万安の術を棄てて、名分の無い戦争を始めることを、袁紹様にさせようとたくらむのは之(理由のない挙兵は必ず敗れるという法則)をおそれるものです。",
    "(解説)曹操と対立を深めた袁紹が、曹操討伐の兵を興そうとしたとき、積極策に出る郭図らと持久戦に持ち込もうとした慎重派との論争のうち、慎重派である沮授の言。結果、積極策が容れられ官渡の戦いとなる。『三国志・魏書』中にも同じ記事があるが、同記事中には「無名之兵」と表記される。"
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          "text": "南ア戦争とは、英国がアフリカの南端トランスヴァールの金鉱を獲得せんがために、ブーア人を相手に起こした戦争である。ロイド・ジョージ思えらく、こは資本家の貪欲を満たさんがために起こされたる無名の師である。世界最大の強国たる英国が、「ウェールズ国中の最も小なる二郡とあえて軒輊なき人口を有するに過ぎざる二小国(トランスヴァールとオレンジ自由国)」に対し、武力をもってその要求を強制せんとするは、非道のはなはだしきものである。"
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